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調理台の前に立った日本人の生徒たちは、目を閉じ、微動だもせずに不思議な面持ちでたたずんでいる。
これを見たロシア人たちはすっかり謎に包まれてしまい、これはお祈り風景だ、いやいや、眠り込んだのだと、さまざまにこの不思議な状態の謎ときを試みはじめた。
喧々諤々の意見がでそろったところで、ようやくニーナさんは種明かしをした。
「ちがうの、みんな。これお祈りじゃないし、寝てもいないし、まして私に怒られてるわけでもないわよ! これはチョコレートの味覚を調べているところ。じっと集中して、自分の体内組織の味覚、聴覚、触感を最大限の開こうと細心の注意をはらっているの。」
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