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幼い恐竜の小さな頭蓋骨から、成長過程を解明する手掛かりが見つかる

ジュラ紀後期に生息していた恐竜ディプロドクスの幼若個体は、親から離れて別の群れをつくって暮らしていたと考える論文が、科学誌に掲載された。
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米モンタナ州にあるグレートプレーンズ恐竜博物館のケアリー・ウッドラフ氏率いる研究グループは、モンタナ州のジュラ紀の地層から見つかったディプロドクスの赤ちゃんの頭蓋骨を調査した。

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この頭蓋骨の長さは約24センチ。これまでに発見された中で最小だという。

今回の調査では、頭蓋骨の大きさや形状、歯の構造などの特徴が検討された。これは、ディプロドクスがどのように生活し、成長するのかを解明する手掛かりになるという。

調査では、幼若個体の特徴が成長と共に進化することが示されたという。幼いディプロドクスと成長したディプロドクスの口の部分の形状は異なっており、幼若個体は森林の植物を、成長したディプロドクスは地面の草を食べるのに適しているという。

そのため研究者らは、幼いディプロドクスは親と離れて群れをつくり、森の中で生活していたとの見方を示している。

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