フィギュアスケートの新シーズン 男性のように激しく、女性らしく独創的な闘い

10月19日、アメリカのエバレット市で、フィギュアスケートの新シーズン、グランプリシリーズがスタートした。10月26日にカナダ、11月2日にフィンランド、11月9日に日本で開催され、12月初旬まで継続する。各国のチームの構成はそれぞれの大会で変わる。今シリーズには、2018年7月1日時点で15歳に達している選手に参加資格がある。
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フィギュアスケートのグランプリシリーズは、世界のトップ選手が出場して毎年行われるフィギュアスケートのコマーシャル大会の複合体である。出場することで選手は3〜15ポイントを獲得する。最も多くのポイントを獲得した6人の選手(ペア)が、グランプリファイナルに出場する。ジュニア・グランプリシリーズは8月にスタートし、ファイナルはメインのグランプリファイナルと同時に開催される。10月上旬にヨシュカル・オラで行われたロシア選手権の第2ステージでは、14歳のアンナ・シェルバコワが、女子シングル史上初めて、一度のプログラムで2回の4回転ルッツを跳んだ。これに先立って、昨年、サルコウジャンプとトウループジャンプで4回転を跳んだ同年齢のアレクサンドラ・トゥルソワも、4回転ルッツを披露した。

当分の間、人々の注目を集めるのは、フィギュアスケート界の二人の「スター」、アリーナ・ザギトワエヴゲニヤ・メドベージェワの男性のように激しく、女性らしく独創的な闘いである。しかも、二人とも、戦術を慎重に隠すためなのか、実際に4回転ジャンプが大会で勝利するための最大の要素ではないと考えているからなのか、4回転ジャンプに主眼は置いていない。アリーナ・ザギトワは次のように語っている。「今、私にとって最も重要なことは、プログラムをミスなく滑ることです。4回転ジャンプについては、考えます。」エヴゲニア・メドヴェジェワも同じようなことを言っている。「自分自身を改善していくつもりです。けれど、4回転サルコウは跳びません。なぜなら、まずは体を鍛えないといけないということで、ブライアン・オーサー(メドヴェジェワの新コーチ)が許可していないからです。将来の計画としては、あり得るかもしれません。」

「彼がここにいて嬉しい」 米フィギュア選手がメドベージェワにとって同僚以上の存在に
しかし、女子ジュニアがすでに4回転ジャンプを跳び始めた今、もはや彼女たちを止めることはできない。しかし、彼女たちが成熟した後もめまぐるしいジャンプを跳ぶのかどうかは、時が経ってみないと分からない。現在の年齢では、軽い体重、体の柔軟性と無謀さが主なファクターとなっている 。もしかすると、年齢とともに、マスキュリンな技術よりも、芸術性や女性らしいパフォーマンスに重きをおくようになるかもしれない。いずれにせよ、「大人の」選手にとってジュニアは脅威ではない。そして、ジュニアの彼女たちが大人になるときには、新しいアプローチでフィギュアスケートをする次の世代のジュニアが育つのだ。そして、さらにフィギュアスケートが私たちを驚かせてくれる可能性も排除できない。なにしろ、現在、世界のトップ・フィギュアスケーターが氷上でやっていることは、少し前には考えられないことだったのだ。

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アリーナ・ザギトワ選手
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アリーナ・ザギトワ選手とエテリ・トゥトベリーゼ氏
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アリーナ・ザギトワ選手
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エフゲニヤ・メドベージェワ選手とブライアン・オーサー氏
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エフゲニヤ・メドベージェワ選手

一方で、2018/2019のロシア代表チームのメンバー候補のリストが発表された。女子では、2018年のオリンピック金メダリストのアリーナ・ザギトワと、オリンピック銀メダリストで、世界選手権で2度優勝し、欧州選手権でも優勝しているエヴゲニア・メドヴェジェワが代表入りしている。来たるフィギュアスケート欧州選手権は2019年1月21日から27日まで、初めてベラルーシの首都ミンスクで開催される。また、2019年3月18日から24日には、世界選手権で日本の埼玉市にトップ・フィギュアスケーターが集結する。

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