露日が交換留学をさらに拡大へ

10月18,19日の両日、在日ロシア大使館で初の露日フォーラム「教育、科学、ロシア語分野における露日協力のアクチュアルな問題」が行われた。両国の主要な大学の代表らは経験を分かち合い、将来の日露の交換学生を話し合った。
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フォーラム開会式でミハイル・ガルージン駐日大使は「我々が共通の課題は新たな世代の専門家を共に養成することです」と指摘した。日露相互交流年の枠内で第一級の人材養成を共に行うことが提起されたのはこれが初めてではない。にもかかわらず、具体的教育プロジェクトの数はまだまだ不十分だ。

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日本の文科省を代表して出席したハヤシ・カズヒコ氏は、昨年2017年、日本に留学したロシア人学生の数は517名、それに対し、ロシア留学を行う日本人学生の数は581名でほぼ同数に匹敵したことを明らかにした。この数は年を追うごとに増えてはいるものの、それでも他国の留学生の数と比較した場合、まだまだ少ない。連邦国際人道協力局(ロスソトゥルードニチェストヴォ)のパーヴェル・シェヴツォフ副長官の話では、ロシア政府の招待留学プログラムは日本人学生に対しては毎年90人の招待枠を設けている。大半の学生が短期の語学研修を選ぶが、ロシアのバレエ学校、音楽院も昔から日本人学生の関心を大いにひいている。

シェヴツォフ副長官によれば、2019年からは金沢大学とカザン国立大学の間の新たなパートナーシップが始動し、毎年日本からはおよそ100人が、またロシアからは70人が互いの国に留学をすることになっている。

フォーラムではプログラムのひとつとして近畿大学を基盤として開発されたものづくり技術者育成プログラムが紹介された。プロジェクトの構想は工業、自然科学、技術分野の修士、博士課程の学生たちの交流を図ることにある。2017年ロシアと日本の10人の学生がにはこのプログラムを終了した。現在、ものづくりプロジェクトの学生が研修先として選べるのはモスクワ国立大学、極東連邦大学、モスクワ工学物理学大学、サンクトペテルブルク国立大学などとのロシアの有名大学だ。今年は普段の授業に穴を開けないよう、休暇期間中に短期の大学間学生交換ができるよう提案を行っている。

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露日フォーラム「教育、科学、ロシア語分野における露日協力のアクチュアルな問題」
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露日フォーラム「教育、科学、ロシア語分野における露日協力のアクチュアルな問題」
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露日フォーラム「教育、科学、ロシア語分野における露日協力のアクチュアルな問題」

シェヴツォフ副長官はロシアの進める教育プログラム「次世代(ノーヴォエ・ポコレーンニエ)」に日本の学生も参加するよう呼びかけた。このプログラムは社会学、人文学を専攻する若者を対象にしており、分野も政治から映画、マスコミ、外交まで実に様々。ロシアでの短期研修中に現地の生活に親しみ、教育的な出会いの場や様々なマスタークラスに参加する。
ガルージン大使は、ロシア外務省、連邦国際人道協力局(ロスソトゥルードニチェストヴォ)、ロシア教育科学省はこれからも教育科学分野における日本との交流拡大を続けることを約束した。

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