米中間選 民主党が下院多数派を獲得、共和党は上院掌握を維持 選挙結果の評価はいかに

6日に投開票が行われた米議会の中間選挙の結果、民主党が下院で多数派を獲得した一方、共和党は上院における多数派を維持することに成功した。今回の米選挙結果がどのように評価されたのか、スプートニクがお伝えする。
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大統領就任から2年後に行われる選挙では、その政党が敗北することがよくある。オバマ氏の大統領就任後の2010年もそうだった。

だがトランプ大統領は、選挙運動でドラマチックな発言を行い、選挙はトランプ氏自身への「信頼に関する国民投票だ」と述べ、投票用紙にトランプ氏の名前が載っているものと考えて投票するよう有権者に呼びかけた。

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トランプ米大統領は選挙結果について「素晴らしい成功」だとしている。上院に対するコントロールを確保したことで、行政権を担う政府高官らの指名において、相対的な自由がトランプ大統領に約束される。それに加えて、仮に下院において民主党による多数派がトランプ大統領に対する弾劾手続きを開始したとしても、上院議員らによる支持がなければ、この手続きを完了させることはできない。それにもかかわらず、下院のペロシ民主党院内総務は、「明日は米国における新たな一日となる」と指摘し、今回の中間選挙が「トランプ政権に対して憲法が果たすべき権力の抑制と均衡(チェック・アンド・バランス)の役割を回復する」か否かを問うものだったと述べている。

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下院の新たな構成では、100人の女性議員が議席を有することになる。この数字は、米国の歴史において記録的なものだ。アナリストらは、女性や若者、各マイノリティ、そして何よりもヒスパニック系に対する民主党による期待が、全体として結果となって返ってきたと考えている。専門家らの見解では、民主党が注意を集中した対象がトランプ大統領の挑発的なレトリックに対する批判ではなく、教育や保健といった具体的な問題だったことも正しかったという。

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