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記事では、「研究者らは、ある一定の遺伝子突然変異を伴った人々について研究調査を行った。この遺伝子突然変異が原因で、これらの人々は、腸から体内にグルコース、つまり単糖を極めて少量しか吸収しない」と述べられている。研究調査では、合計1万5千人の欧州出身者・米国人のデータが検討され、そのうち1200人に遺伝子の突然変異体が存在していた。
さらに、フォークス誌は、「研究調査によって、以下のことが示された。体内にグルコースを非常に少量しか吸収しなかった人では、過剰体重が生じるリスクが57%低く、糖尿病発症のリスクは42%低いことが分かった。さらに、そのような人では心不全を発症する確率が47%、死亡率は34%低かった。その結果、遺伝上の理由によりグルコースを僅かな量しか吸収できなかった被験者は、数多くの分野において遥かに健康であることが判明した」と伝えている。
また、これより先に、糖質の過度な消費によって誘発され得る複数の病気が、研究者らによって公表された。その中には、高血圧や心臓病、脳卒中が含まれている。それだけではなく、糖質の消費は血糖値と血中インスリン濃度のあまりに急速な上昇につながり、嘘の空腹感を呼び起こし、食べ過ぎを促進してしまう。
糖質は人体の働きにとって不可欠であることから、糖質を完全に断つことは不可能だ。そのため、医師らは、キャンディやケーキ、コンデンスミルク、ジャムに含まれている精製糖を食事から除外するよう勧めている。糖質が人体にとって有益となるのは、果物や野菜、蜂蜜に含まれている場合だ。
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