日本が開発着手の水中ドローン 米国製に類似するか?

先日、日本が近々独自の水中ドローン(無人潜水機)の開発に着手することが明らかになった。プログラムは2019~2024年の計画で行われる。同プログラムの内容はそう多くは明らかにされていないものの、これが全長10メートルとかなり大型のものになることは分かっている。無人ドローンは尖閣諸島を含む日本の領海の境界にある離島周辺の水域警備に使われる。
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プロジェクトの詳細な情報は近日中に明らかにされることはまずありえないだろうが、日本の軍事機器の大半によくみうけられる、いくつかの特徴は新プロジェクトにも存在すると思われる。

そもそも日本の兵器はすべて陸海空とも独自の特徴を持っている。まず、それらは米国企業との共同開発で作られている。第2にそれらは米国の類似した防衛技術システムと互換性がある。こうした状況から日本が開発する水中ロボットも米国が達成したものを下敷きにして作られるのではないかと推測することができる。その米国の達成についてはかなりの情報がすでに明らかにされている。

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米国では水中ドローンの開発プログラムはすでに2012年の時点で開始されている。現時点までに米海軍は数種類の無人潜水機を保有している。最初に軍備され、180機と最も数が多いのは小型の「リトラル・バトルスペース・センシング-グライダー(LBS-G)」。これは米国艦隊から発注をうけ、テレダイン・ブラウン・エンジニアリングが開発した。LBS-Gが搭載されているのは米海軍の測量船で、この種の機器は2016年12月15日、南シナ海で中国海軍の救助船によって拿捕され、後日、米国側に引き渡されている。

米海軍はこのほかにも「ブルーフィン(Bluefin)12D」や「アイヴァー(Iver)580」といった商用の機器を使用している。これらは2017年9月にできたスコット・スミス代将指揮する米艦隊の潜水無人中隊「UUVRОN」に搭載された。この中隊は2017年11月、ほぼ戦闘状態に接近した作戦に参加した。水中ドローンは大西洋で消息を絶ったアルゼンチン海軍の潜水艦サンファン(S-42)の捜索作業にも加わった。この作業には世界18か国の船、航空機が参加したが、結局不成功に終わった。船体は先週末、1年も経過してようやく発見されている

米海軍には小型のこうした水中ドローンが割合多く使われており、普通はサイドスキャンソナー(水中音波探知機)が搭載されている。ソナーは海底をスキャンし、様々な物を捜索するためのもので、中でも最新機器の「ナイフフィッシュ」(Knifefish)はジェネラル・ダイナミックス・ミッション・システムズ社とブルーフィン・ロボティックス社の共同開発。魚雷型の機器は最深4500メートルまでの潜水が可能。その主たる課題は走行する、または海底に沈められた機雷を見つけ出すことにある。

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ただし米海軍にはより大型の水中ドローンがあるという情報もある。ボーイング社の開発の無人水中航走体「エコーボイジャー」は全長15.5メートル(ペイロード用のコンパートメントを含めると25.9メートル)。潜水深度は最深3000メートル。燃料モジュール1つで最高6500海里を走行できる。このロボットは発表されているデーターから推測すると様々なタイプのソナーを搭載している。

日本が独自の大型水中ドローンの開発プログラムに着手したとすれば、そのプロットタイプはおそらく「エコーボイジャー」になるだろう。こうした水中ロボットは敵の潜水艦の捜索が行える。そうした潜水艦は水中の標的を狙う魚雷を搭載している可能性がある。日本の領海ではこうした水中ドローンは大活躍することだろう。日本には、300を超す離島があり、他国の潜水艦や船の接近をコントロールせねばならないからだ。

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