メドベージェワ GPを終えて語る

R-スポルト紙がグランプリシリーズ(GP)を終えたエフゲニア・メドベージェワ選手へのインタビュー記事を表した。
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メドベージェワ選手はGPの決勝出場を逃した。本人は失敗を否定せず、メンタルな状況に原因があると分析した。GPスタート前からマスコミ、SNS上では中傷合戦が展開され、さまざまな噂がふりまかれ、そのなかでシーズンが開始された。

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トゥトゥベリッゼ監督に花束をもって別れを告げに行かなかった理由について聞かれるとメドベージェワはきっぱりと次のように語った。

「たった1つだけ言いましょう。誰もなんで私がそうしなかったか、その理由を知る人はいません。理由はあります。でもそれをいつの日か、誰かが知ることはありません。私の口から知ることはもっとありえません。理由は話しません。」

メドベージェワが去った後、トゥトゥベリッゼ監督は、アリーナ・ザギトワ選手をあと1年、ジュニアにおいておかなかったとしてメドベージェワが自分を責めたとテレビ第1チャンネルで語った。そのことでメドベージェワには全ての禍がふりかかってしまった。これについて、メドベージェワは辛抱強く、次のように語った。

「誰かをジュニアに留め置いてくれなど、私は頼んでいません。これは少なくとも馬鹿らしいことです。ですが繰り返しますが、なぜそういわれたのか、その理由は私にはわかります。私は完全にノーマルな人間ですから、これにネガティブに反応するつもりはありません。」

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ザギトワ選手についてはメドベージェワは、自分たちの間に争いなど全くなかったと語っている。

「私は百万回も行ってきましたが、この人がどんなに一心に練習しているかを見てきました。彼女は精魂尽き果てるまで練習していました。私は自分の眼の前でアリーナほど練習する人を他に見たことがありません。」

メドベージェワのザギトワ批評には、プロとしてのフェアな視点がある。

「私は彼女をスポーツマンとして深く尊敬しています。なぜかというと、これだけ苦しい五輪シーズンの後も彼女は、自分のステータスを守りつづけているからです。これは非常に高くつくことです。今、彼女はさらに倍多く練習しているはずです。そしてこれには本当に心が揺さぶられます。だって五輪までの1年でアリーナが練習したより多くの練習を誰かができるなんて、本当に考えられないことだからです。」

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メドベージェワはゴシップをはねのけるように、ロシアでの監督団に対して謝意を表した。

「私は五輪シーズンに前のチームで行われた実りの大きな作業に心から感謝しています。今自分にあるレベルはこの人たちのおかげです。ですからそれまでの練習が無駄じゃなかったことを見せるために、このレベルを維持したいんです。」

このメドベージェワの発言と同じ内容を彼女の振付も担当したことのある、イリヤ・アベルブフ氏も過去に同じことを語っていた。

最高峰にたった選手からは「誠実に自分の仕事をしつづけるのみ」というセリフがよく聞かれる。メドベージェワは自分が今、容易ではない状況にあることを冷徹な目で分析している。本物の彼女のファンは、メドベージェワにはそれを成し遂げる強さも賢さもあると信じている。

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