プーチン大統領とメルケル首相、露国境を横断したウクライナ海軍の艦艇3隻を巡る事案を論議

ロシアのプーチン大統領が、ドイツ側のイニシアティブに基づき、同国のメルケル首相と電話会談を行い、黒海での事案について論議したと、ロシア大統領報道部が発表した。
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発表では、「ウクライナ側による挑発的行動、及び、ロシアの領海における平和的通行の規則を故意に無視した複数のウクライナ側軍艦によって犯された国際法規に対する重大な違反について、プーチン大統領が意見を述べた」と述べられている。

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また、「自国軍を完全な戦闘準備態勢に移行させて戒厳令を布告するとのウクライナ政府による決定に関連した深刻な憂慮が表明された」と付け加えられている。プーチン大統領は、ウクライナの指導部がさらにもう1つの紛争状況の創出とそれに関連したリスクに対して責任を負っていると強調した。

発表では、「これらのことは全て、あからさまに、ウクライナにおける選挙運動を考慮に入れて実行された」と指摘されている。

さらに、プーチン大統領は、さらなる軽率な措置をウクライナ政府にとらせないため、ドイツ政府がウクライナ政府に対して影響を及ぼすよう希望するとの期待を表明した。

ロシア連邦保安庁は11月25日午前、3隻のウクライナ船がロシア側に航行の許可を得ずにケルチ海峡に向かい、領海に侵入したと発表した

ロシア保安庁沿岸警備隊とロシア黒海艦隊の艦船がウクライナ艦船に対し、停止するよう法にかなった要求を行った。ウクライナ艦船はこれに反応せず、航行を続けた。違反船舶の強制停止のため、武器が用いられた。

ウクライナ海軍の兵士3人が軽傷を負った。3人は治療を受けた。艦船は拿捕された。ロシア大統領府はこの事件を「非常に危険な挑発行為」だと呼んだ。

ウクライナのポロシェンコ大統領は、黒海での出来事を受けて国内で戒厳令を発令する大統領令に署名した。

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