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茂木大臣のこの声明は、11月20日、東京で開催された首席交渉官会合で表されたもの。会合参加者らはTPPへの加盟を希望する諸国との交渉を行う作業部会を創設し、その受け入れプロセスを構築する意図を確認しあった。これらは2019年1月末、TPP委員会の初回会合で採択される見通しとなっている。
高等経済学校の教授で世界経済国際関係研究所、上級学術研究員のアレクセイ・ポルタンスキー氏はスプートニクの取材に対して、TPPは世界貿易機関(WTO)を凌駕するチャンスを有しているとして、次のように語っている。
「トランプ氏が米国のTPPからの脱退を宣言した後、参加11か国はある種のショックを味わった。それでもTPPを維持し、改名する決定をとった。新しい名称は『環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定』(CPTPP)となった。
現時点でTPP加盟の関心を表しているのはタイ以外にもインドネシア、コロンビア、韓国、台湾。英国でさえEU離脱以降、TPP加盟への意向を表している。こうした中で日本は今もなお、米国が立場を変えて、TPPに舞い戻るのではないかという期待を捨ててはいない。トランプ大統領も米国の加盟条件がオバマ政権時よりも改善された暁には加盟もありうると述べている。
ポルタンスキー氏は、すでに現時点で米国がTPPへ戻る関心を示す兆候がいくつか認められるとして、さらに次のように語っている。
このTPPの他にも多くの国の間で今、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)創設に関する交渉が行われている。これにTPPの全加盟国が参加しようとしている。このプロジェクトは地球上の人口の半分と世界のGDPの半分を網羅するものとなる。とはいっても実際は、各国の立場の違いから創設は先送りされている。