「ロシアの希望」第5回青少年剣道大会:露日の若い剣士たちの交流を願う【写真】

モスクワで12月末、「ロシアの希望」という名称の青少年剣道大会が開催された。次代を担う5歳から17歳までの子どもたちが参加した。
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柔道や空手などと比べると、ロシアの剣道人口はまだ少ない。だが剣道を愛するロシア人と、日本の剣道家たちの尽力により、ロシアでは剣道をする人たちが増えている。

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「ロシアの希望」では、防具なしの初心者の部、女子の部、7~10歳、11~13歳、14~17歳の各部、団体戦で試合が行われた。今回で5回目を迎えた同大会は、モスクワで開催されている唯一の青少年剣道大会だ。

記念すべき第5回目の大会には、モスクワの他にポドリスク、ヤロスラヴリ、ニジニ・ノヴゴロド、イワノヴォなどの都市から78人が参加した。なお、参加人数が最も多かったのは、防具なしの初心者の部だった。ロシアで剣道人気が高まっている証拠の一つと言えるだろう。

大会の会場となったのは、モスクワ北東部にある第444番学校。数学や物理などの理系科目に力を入れている学校で、著名な政治家などを多数輩出しているという。

大会の企画者は、モスクワの剣道クラブ「招き猫」の会長、ドミトリー・レオノフさん。レオノフさんはこの444番学校で剣道を教えている。

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小さな剣士たち
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初心者の部(防具なし)の表彰式
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モスクワの第444番学校
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青少年剣道大会「ロシアの希望」
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団体戦
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青少年剣道大会が開かれた体育館

レオノフさんによると、ロシアの子供たちは防具や竹刀などに興味を抱いて剣道を始めることが多いが、剣道を続けるうちに、剣道の精神的な面にも関心を持ち始めるという。実際に、剣道を一定の期間学んだロシア人たちはほぼ必ず、剣道で大切にされている礼儀作法や精神に魅了されていると語る。

レオノフ会長も、自分にとって剣道とは「スポーツ以上のものであり、なにか宗教のような人生の指針、精神を鍛えるためのものだ」と話し、「剣道を通じた学びは、人生の多くの面で役に立つ」と述べている。

子どもたちは柔らかな感性を持ち、吸収力が高い。レオノフ会長は、人格を形成する大切な時期に、子どもたちが心身を鍛錬する剣道を学び、剣道という文化を生んだ日本人と直接接することは、大きな意味を持つと考えている。

レオノフ会長から、日本の皆さんへメッセージ-

モスクワの剣道クラブ「招き猫」のドミトリー・レオノフ会長

「日本の皆さん、こんにちは!日本の剣道家の皆さん、そして日本のすべての皆さんのご幸運をお祈り申し上げます。両国の友情がこれからもずっと続き、一緒によいことを行える機会がさらに増えることを願っています。ロシアと日本の若い剣士たちの交流や、学校間交流なども行いたいと思っています。ご興味のある剣道クラブ、学校、また関係者の方がいたら、是非ご連絡ください!協力し合えたら嬉しいです。私たちが日本へ行ったり、日本からお客様をお迎えする用意があります。日本の友人たちを、お待ちしています!」

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