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クストリッツァ監督は「この映画は私の懸案の作品の1つだ。目下の私のジレンマは、はじめに中国に行くべきか、それともアルゼンチンかロシアかという問題だ」と語った。
映画制作はどの段階にあるのかという質問に対し、監督は微笑んだ。
「土地開発業者を殺した老婆は私を迷わし、ストーリーが逆転した。老婆はもう犠牲者ではなく、 殺人者になった」と彼は語った。
クストリッツァ監督の言う老婆の話は2018年9月にセルビアの首都ベオグラードで実際に起こった事件を指している。年金生活者の老婆ストヤンカ・ストヤーノヴィチ(70歳)は、開発業者のゾラン・トゥリフノーヴィチを拳銃2発で射殺した。殺害の直前、彼はストヤーナヴィチの家族を脅し、土地の権利を主張し、立ち退きを要求したとされている。