ライトハイザー通商代表、米中通商協議に慎重な姿勢

ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は27日、中国が米国製品の購入を増やすだけでは不十分とし、両国の通商問題解決に慎重な見方を示した。ロイター通信が報じた。
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ロイター通信によると、ライトハイザー代表は下院歳入委員会での公聴会で、米中通商協議の結果を予測するのは時期尚早と指摘したうえで、通商問題解決に向けて追加購入にとどまらない新たなルールを設定する必要があるとの考えを示した。

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一方、ドナルド・トランプ米大統領は25日、米中通商協議で「目覚ましい進展」が見られたと強調。来月1日に予定されていた中国製品に対する関税引き上げを延期する意向を表明している。

ブルームバーグ通信は25日付の報道で、トランプ大統領とライトハイザー代表との関係悪化を指摘。米中の合意は覚書の形になるとのライトハイザー代表の説明に対し、トランプ大統領が「覚書は何も意味しない」と批判した。

中国の複数国営メディアは先に、14~15日に行われた第6回米中閣僚級貿易協議の結果を受け、米中通商協議に関して楽観的な見方を示している。中国国営新聞社の中国新聞社(中新社)は「双方は両国の指導者交渉期限に基づいて業務を進め、合意に至ることができるよう努力している」と評価している。

ロイター通信によると、ライトハイザー代表はまた、「交渉が成立した場合でも、長期にわたり関税カードを温存していく必要がある」と明言し、中国における大幅な構造改革の実現に向け慎重な姿勢を示した。

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