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モスクワでは何度も日本文化フェスティバルが開かれている。今回もまたいつも通り、多くの人を集めた。北海道、茨城、新潟、鳥取、山口の5道県をテーマにした各スタンドには行列が並んだ。イベントでは名産品を知り、ダンスや和太鼓の演奏、茶道や生花教室、そして料理ショーや日本伝統の遊びなどを鑑賞できた。
スター選手であるザギトワ選手は特別ゲストとしてフェスティバルに参加。訪日回数は5、6回だと語った。一番記憶に残ったのは五輪前、およそ一ヶ月の間トレーニング場になった新潟だと明かした。ザギトワ選手はその間、街を散策し、人々の暮らしぶりを目にして、日本の自然の美しさを楽しむことが出来た。最も予想外で印象的だったこととしては、日本の寿司がロシアで出されるものとは大違いだったことを挙げた(編注:魚の鮮度だけでなく、調理方法も異なる)。
フェスティバル開催前日、沖縄からのチームがモスクワ音楽院の生徒にワークショップを行った。そこでチームリーダーの石原昌文氏がスプートニクに、モスクワ訪問について語った。
「『サクラ』イベントがあるのでモスクワに行かないかという話が来て、みんな『やった!』と、とても楽しみにして、四ヶ月前から準備してきました。いつもは7人体制です。ですがモスクワに行くんだから、琉球舞踊、空手、和太鼓、エイサーで一緒に行こうとなり、スペシャルチームを作りました。私たちはいつも楽しく、今日もバスの中でみんな大笑いして、歌って三線を引きながら来ました」
「(私たちは)全員が沖縄出身です。沖縄と日本本土は今はほとんど同じです。昔の文化は違いますけど、もう今、日本(本土)の人も沖縄の文化を勉強しているので、同じです。コラボレーションですね。とは言え、奥深くのものは全然違います。琉球と日本は違います。違いますけども、今は若い人たちも日本人だと、同じだということで、力を合わせて頑張っています。しかし、やっぱり奥深いところは違います。メンタリティも音楽も文化も違います。その点はみんな、納得して付き合っています」
日露交流年は今年春までの期間で昨年スタートした。その他イベントに関する詳細はスプートニクの特別トピックからご覧いただけます。