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クンフンは、七歳の雌の警察犬、フアフアンマのクローンだ。フアフアンマは多数の殺人事件の捜査に参加し、その並外れた才能で犯人の検挙に貢献した。フアフアンマのような優秀な警察犬を育成しようとすると、訓練には4~5年が必要で、費用も約50万元(約828万円)かかるため、クローン技術によって優秀な警察犬を人工的に作るアイデアが浮かんだ。
中華人民共和国公安部が主導する優秀な警察犬クローン・プログラムに基づき、フアフアンマの皮膚細胞に由来するクローン胚が作られた。胚は代理母のビーグル犬に移植され、クンフンは帝王切開で誕生した。誕生時の重さは540グラム、身長は23センチ。鑑定結果によるとクンフンのDNAは、フアフアンマのそれと99.9パーセント一致している。
クンフンは訓練士によくなつき、持ち前の鋭い嗅覚を捜索訓練で発揮し、見知らぬ環境にもすばやく適応している。10か月間の訓練ののちクンフンは初出勤する。
中国のクローン警察犬は実験段階であるが、すでに優秀な警察犬から生成したクローン細胞バンクが創設されている。これらのクローン胚はすぐに繁殖できるよう、50年間の保存が可能だ。
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