ギリシャで3人の親の遺伝的要素を持つ赤ちゃんが誕生

ギリシャで3人の遺伝的データをもつ赤ちゃんが生まれた。こうした誕生例は世界で3人目。赤ちゃんは母親と父親、ドナー女性の遺伝子をもつ。赤ちゃんは男の子で、健康状態は良好、体重は2900グラム。「イノライフ(Iolife)」が報じた。
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赤ちゃんの母親は、 長いことミトコンドリアの遺伝的な病気から妊娠ができなかった。 彼女は米国の研究者らが開発した遺伝治療法に助けられた。 医師たちは、 将来の母親の卵細胞の細胞核をドナーの女性の卵細胞に移した。 ドナーの女性からはあらかじめ細胞核が取り除かれていた。

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その後、父親の精子と得られた卵子の受精が行われた。その結果、 3人の遺伝子的要素を持つ元気な男の子がこの世に誕生した。

医師たちは、 非常に稀な遺伝的病気をもつ母親に元気な赤ちゃんを授けることが できたと多いに喜んでいるが、その一方で、この手続きは倫理上、 多くの疑問を呼んでいる。こうした受胎、出産方法は米国やロシア 、日本など、世界の多くの国々で禁止されている。

そのため、はじめて3人の遺伝子をもつ子どもたちが誕生したの は、2016年のメキシコと2017年のウクライナなど、こうし た禁止がされていない国々ばかり。また、ニュージーランドや英国 、アイルランドでは、3人の遺伝子をもつ子どもの出産は合法であ り、唯一、結論が出ていないのは、このような赤ちゃんの出生証明 書に3人の遺伝的親の名を記載するかどうかという点に限られてい る。

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