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23日、国連安保理では紛争下の性暴力に関する公開討論が行われた。その中で韓国の李泰鎬(イ・テホ)外務次官は、第二次世界大戦中に名誉を著しく傷つけられた慰安婦の尊厳回復に韓国政府は今もなお努めていることを強調し、日本側の対応は不十分として批判した。慰安婦の多くは高齢で、次々と他界していることから、韓国側は問題解決を急いでいるとみられる。
一方、日本の別所浩郎国連大使は日本政府が長年にわたってこの問題に取り組んできたことを指摘し、2015年12月の日韓合意によって慰安婦問題は「最終的、かつ不可逆的に解決」していると反論した。
日韓合意によると、両国は国連などの場で慰安婦問題を持ち出すことは控えることになっている。しかし、韓国側は今年2月に開催されたジュネーブの人権理事会でも慰安婦問題を提起しており、国際的な場での発言が相次いでいる。
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