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米セントポール島の生態系保護センターの研究チームは、同島の住人が2016年秋に語った異常なケースを調査した。
研究チームは海岸沿いでニシツノメドリやエトピリカ、ウミガラスといった北極圏に生息する様々な鳥、およそ300羽の死体を発見。死体は消耗していた。
研究チームは、非常に暖かい夏をはじめとする生態系の働きの変化が原因だと結論づけた。
通常より暑い夏の気候により、プランクトンとそれを食料とする魚が北方に移動。魚はニシツノメドリの主な食料であり、鳥は餓死した可能性がある。
冬季は風が強まったことで鳥は短い翼で素早く飛べず、効果的に海で食料を手に入れることができなくなった。
これからの夏も同様に暑くなれば、北極圏に生息する鳥の個体数は地域全体で激減する可能性がある。これは生態系のより大きな変化をもたらし、予測不可能な結果をもたらしかねないと研究チームは指摘する。
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