新型ロシア地対空ミサイルS-500の強みと弱みを専門家が解説

ロシアが現在開発中の最新鋭地対空ミサイルシステム「S−500(プロメテイ)」は中国、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、アルジェリア、イランなどの諸国の関心を呼ぶ可能性がある。露紙イズベスチヤの取材を受けた軍事専門家で『武器輸出』誌のアンドレイ・フロロフ編集長がこうした見方を示した。
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フロロフ氏は、S−500が人工衛星やミサイル破壊武器としても用いられる可能性があるとして、対ミサイル性能が潜在的な購入者を引きつけるかもしれないと指摘。フロロフ氏は、トルコがすでに、ロシアと共同で最新鋭システムを生産したいという意欲を表明したことに言及した。

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だが現在、S−500の性能は不明。そして、S−500を最も効果的に運用するにはその他クラスのシステムも配備する必要がある。

フロロフ氏は「S−500それ自体は非常にぜい弱だ。これは、多層構造の対空システム・ミサイル防衛システムの一部である必要がある。『プロメテイ』購入には、S−400、S−300、『ブク』、『トール』、『パーンツィリ-S』などのロシアのその他クラスのシステムを配備する必要がある。S−500は短距離中距離システムにカバーされなければ、比較的単純な攻撃手段で簡単に破壊できる」と指摘した

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S−500は次世代地対空ミサイルシステム。ミサイル防衛性能を高めた遠距離高高度撃墜汎用システムで、弾道ミサイルに加え、空中の標的や巡航ミサイルを撃墜可能。

射程距離は半径600キロ。秒速7キロで進む超音速の弾道標的を最大10発同時に発見し、撃墜できる。性能は現在配備中のS−400や、米国の陸上配備型迎撃ミサイル「パトリオット」(PAC3)を圧倒的に上回る。

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