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「サルバトール・ムンディ」は2017年に競売に出され、ある個人収集家が4億5千万ドルで落札。史上最高価格の芸術作品となった。
米ニューヨーク・タイムズ紙による当時の報道では、落札者はムハンマド皇太子の友人であるサウジアラビアの王子だとされていた。その後、当時競売を実施した米クリスティーズは落札者について、アラブ首長国連邦(UAE)の文化観光局だったと発表。さらにそのしばらく後、仏ルーブル美術館の在UAE分館「ルーブル・アブダビ」が同作品について、同分館で展示されると発表したものの、展示は後に延期された。メディアでは、同作品が紛失被害に遭ったとの報道がなされるようになった。
現在ムハンマド皇太子のヨット内にあるとされる同作品は今後、サウジアラビア国内の文化センターが建設されるまでの間、エジプトの保養地シャルムエルシェイク周辺で同ヨットに保管され続けるという。
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