ダビンチ作「救世主」、サウジ皇太子のヨットに保管か

美術市場情報サイト「アートネット」は10日、2017年の落札後その所在が分からなくなっているレオナルド・ダビンチ作とされる絵画「サルバトール・ムンディ(救世主)」について、サウジアラビアのムハンマド皇太子が所有するヨットに保管されていると伝えた。同作品の落札に関する取引実施に関わった複数の情報源の話をもとに報じた。同作品の価格は現在、およそ5億ドル(約540億円)と評価されている。
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「サルバトール・ムンディ」は2017年に競売に出され、ある個人収集家が4億5千万ドルで落札。史上最高価格の芸術作品となった。

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米ニューヨーク・タイムズ紙による当時の報道では、落札者はムハンマド皇太子の友人であるサウジアラビアの王子だとされていた。その後、当時競売を実施した米クリスティーズは落札者について、アラブ首長国連邦(UAE)の文化観光局だったと発表。さらにそのしばらく後、仏ルーブル美術館の在UAE分館「ルーブル・アブダビ」が同作品について、同分館で展示されると発表したものの、展示は後に延期された。メディアでは、同作品が紛失被害に遭ったとの報道がなされるようになった。

現在ムハンマド皇太子のヨット内にあるとされる同作品は今後、サウジアラビア国内の文化センターが建設されるまでの間、エジプトの保養地シャルムエルシェイク周辺で同ヨットに保管され続けるという。

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