アリや蝶、食べてみる?昆虫食を始めるべき理由を科学者が説明

栄養学者は、バッタ、カイコ、アリおよび他の昆虫には抗酸化物質などの身体に良い栄養素が多く含まれていることを明らかにした。このため昆虫は、私たちが慣れ親しんでいる多くの食品に代わる、栄養価が高く健康の良い食品になりうる。論文は学術誌「Frontiers in Nutrition」に掲載された。
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地球上のすべての昆虫の総質量は、地球上の全人類の総質量の約17倍、すべての牛や豚の総質量の8倍に上る。

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伊テラモ大学の研究チームは、その一方で、昆虫が最も一般的な抗酸化物質であるビタミンCのようなビタミンや健康に良い脂肪酸を豊富に含む、オレンジジュースやオリーブオイルの代わりになりうるかどうか、確認した人が誰もいないと指摘した。

チームは、東南アジア諸国で人気のある食用の無脊椎動物料理がどれほど身体に良いかを評価した。

研究では、昆虫やクモから羽などの食べられない部分を取り除き、体を粉末状にした。得られた粉末を脂肪や水で溶かし、身体を守る「盾」の役割を果たす抗酸化物質の含有量を測定した。

オオツチグモ科とサソリは、タイや他のインドシナ諸国で人気だが、人間の細胞で危険な反応を抑制する物質をほとんど含んでいないことが明らかになった。つまり、人間の健康に有益な抗酸化物質が役割を果たさなかった。

その一方で、普通のバッタ、アリ、そしてセミ、カイコの幼虫、蝶が非常に有用であることがわかった。これらはオレンジジュースとオリーブオイルより2倍多くの抗酸化物質を含んでいた。

一方、研究チームは、これらの分子の性質が詳細に研究されておらず、これらがどれほど活発に腸に吸収され、ヒト細胞に活発に浸透するかどうかは断言できないと指摘する。

研究チームは、「少なくとも地球上の20億人が食料として定期的に昆虫を食べています。後は、残りの60億人を、昆虫食がそれほど悪い考えではないと説得するだけです。自分たちにとって利益があり、有益だと人々が理解した場合、多くの気候問題や環境問題解決のため誰かを強制する必要はなくなります」と述べた。

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