アサンジ被告の身柄 英国は死刑執行の国には渡さない

英国政府はウィキリークスの創始者、ジュリアン・アサンジ被告の身柄について、アラン・ダンカン英外務次官は死刑の恐れがある国には送還しないことを明らかにした。
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このほか、ダンカン外務次官は、英国はアサンジ被告の健康状態に留意していることを明らかにしている。スペインのEFE通信によれば、英国外務省のこの声明はエクアドルの首都キトで表された

アサンジ被告は2006年、主に機密文書を公開するサイト「ウィキリークス」での活動によって広く知られるようになった。

アサンジ被告は2010年8月、米国当局からの圧力が強まった時期に庇護を求めるため訪れた先のスウェーデンで性的暴行に関する容疑をかけられた。2010年11月、ストックホルムの裁判所は性的暴行容疑でアサンジに逮捕状を出した。

2012年からアサンジ被告は、暴行事件容疑で裁判所の出頭要請を拒否し、逮捕される恐れがあったため、身の安全を図ってロンドンのエクアドル大使館の敷地内に避難していた。アサンジ被告に対する事件そのものは、2017年5月に時効を迎えている。

4月11日、エクアドル大使館はアサンジ被告の身柄を英国政権に引き渡した。6月10日、米法務省が英国に対し、アサンジ被告の身柄引き渡しを公式に要請していたことが明らかになった。

米国はアサンジ被告に対し、18項目に及ぶ犯罪を犯したとして追起訴を行った。米法務省はアサンジ被告には懲役175年の判決が言い渡される恐れがあるとしている。身柄引き渡しに関する米国での審理は年明け、2020年2月24日に行われる。 

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