ヒトラーの生家がこれから生まれ変わる

オーストリアのブラウナウ・アム・イン市にあるアドルフ・ヒトラーの生家、その元所有者に、賠償金として81万ユーロ(約9588万6500円)がの支払いが司法で認められた。2016年から2017年に当局はこの家がネオナチの個人崇拝の記念物とならないように、緊急措置としてその国有化を行った。現在、生家は修復されている。デイリー・メール紙が報じた。
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総統の生家

1889年4月20日にヒトラーが生まれ、3歳まで過ごしたこの家の運命は、すでに数年来、広く世間の注目の的となっている。

ヒトラーの生家がこれから生まれ変わる

第2次世界大戦時、この建造物は文化センターとしての役割を担っていた。ナチスがオーストリアから撤退する際にこの家​は​爆破​される手はずだったが、米軍​の​突破​で破壊は間に合わなかった。戦後、こ​こははじめ図書館​にされ、その後は小学校、そして障害者用の工房となった。1952年、家は​賠償として今日の所有者の家族に譲渡された。2011年からは空き家となり、17世紀​の​建築記念​物​と​されてきた。

ヒトラーの生家がこれから生まれ変わる

家の前には、「恒久平和と自由、民主主義​を求める​。ファシズム​は二度と許さない​。多くの犠牲者たちが​これを我々に​​託している」と刻まれた記念碑が建っている。

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国有建造物としての役割

建物が​ヒトラーの​個人崇拝の拠点となる懸念から、オーストリア政府は当初​から​建物の撤去を主張していた。その後、2016年から2017年​の間に​家​は国が没収。​これが合法的な没収であった証拠に、​持ち主の​ゲルリンデ​・ポマー氏​(68)​に対しては、当初​の​要求​の31万ユーロの代わりに、総額150万ユーロが提案された。しかし​この額は​、その後、​同国の財務検事局​から高額すぎるとの異議が出された。

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​家の​国へ​の​引き渡​しは伸びに延ばされ、今日ようやく双方が合意に達することができた。​ポマー氏​は代々百年にわたって所有してきた家を国に渡し、81万ユーロの補償を受け取る。

デイリー・メール紙​によれば​、オーストリアのボルフガング・ペショルン内務​相は「補償の決定が下された​今、ヒトラーが生まれたこの家の新たな利用方法は、親ナチ​的な​活動を​以外であれば、あらゆる​パターンが可能だ」と​語っている​。

政府は元ファシストのリーダーの生家を肯定的な方向で利用できないか、建築家​らから独自のプロジェクト​を募っている。

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