しかし、今大会でバイルズ選手が実践した平均台の後方2回宙2回ひねりは、彼女が見せたもっとも難しい唯一の大技ではない。バイルズ選手はまた、床で抱え込み2回宙返り3回ひねりも披露。両手がマットに触れたのか微妙にもかかわらず、審判はそれをカウントした。以前、こうした跳躍は男子選手しかできず、北朝鮮のリ・ジョンソン選手が2004年のアテネ五輪で行っただけだった。バイルズ選手はこの技を成功させた初の女子選手となった。
シモーネ・バイルズ選手が歴史を作ったのはこれがはじめてではない。彼女は、体操の世界選手権で完全優勝した史上初のアフリカ系米国人。2016年のリオ五輪で6種目のうち5つのメダルを獲得、段違い平行棒だけファイナルを逃した。
関連ニュース