中国が6月時点で保有していた米国債の総額は前月比で23億ドル増の1兆1125億ドルだった。5月に米政府が
中国への追加関税を表明して以降、市場では
報復措置として米国債を売るとの見方もあったが、6月までは大きな動きはない。
日本の財務省によれば、日本の投資家は6月に海外の中長期債を3兆円強買い越した。その過半が米国債だった計算になる。7月以降も日本は外債を買い越している。米国債の利回りは低下傾向が続いているものの、日本や欧州よりは金利が高いことから、為替リスクをとってでも米国債を買う投資家は決して少なくはなく、生命保険や年金基金などの機関が米国債への投資を増やしたとみられる。
関連ニュース
米国、中国を「為替操作国」と認定 IMFと取り組む