シェールオイル生産は安価で破壊的
シェールオイルは地下深部にあり、採掘にはオイル層岩盤を水で破砕する技術が用いられる。強力ポンプステーションにより高圧で水、砂、化学物質の混合物を掘削井に注入する。
結果、オイル層は破砕され、形成された亀裂から表面にガスが押し出され、石油も「絞り出される」。水圧破砕法で使用される化学物質は飲料水源に入り、近郊の住民や動物の疾病リスクの増大を招いている。
そう、シェールオイル生産はより効率が高く、比較的コストも低い。作業後の掘削現場は原子力災害現場を思い出させ、環境災害区域となる。
メタン シェールオイル生産の副産物?
研究者らは、空気中のメタン濃度は20世紀の後半数十年で急激に増加し、その後増加はストップしたと指摘する。新たな転換期は2008年から2014年の間で、アメリカとカナダがシェールオイル・ガスの生産を活発化した頃だ。
まさにこのような観察が、ハワード氏が強力な温室効果ガスとしてのシェールオイル生産に注目するきっかけとなったのである。