宇宙食やプレミアムクラスまで:インスタントラーメン60周年

60年前の1958年8月25日、日本の実業家である安藤百福がインスタントラーメンを発明した。日清がチキンラーメンの販売を開始したのだ。スプートニクはこの料理について、あなたが知らなかったかもしれない事実をいくつか紹介する。
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  1. 世界の貧困をなくすという百福の期待とは裏腹に、このラーメンは日本では高価な食品となった。伝統的な麺類よりも6倍近くも高かった。
中国のシェフが、針穴に通せるほど細い麺をつくる【写真】
  • 百福は、妻が天ぷらの衣用の生地をかき混ぜているのを見て、乾燥麺を思いついた。彼は、麺を油で揚げ、その後に乾燥させることを考えていた。
  • チキンラーメンの消費は日本の経済情勢を示す一種のインジケーターとなった。2005年以降、タイでは地元のインスタント麺の消費指標Mama Noodles Indexが発表されるようになった。
  • 世界ラーメン協会(WINA)の2018年のデータによると、世界中で1036億食のインスタントラーメンが調理された。1日あたり2億8000万食である。最も消費の多い国は中国で、2018年には4025万食が調理された。2位はインドネシアで1254万食、3位はインドの660万食だった。
  • 人口一人あたりのインスタントラーメン消費量では、韓国が74.6万食でトップだと考えられている。ちなみに、世界で最も重要なシェフの一人、デヴィッド・チャン氏はインスタントラーメンを生のまま食べる。
  • 2005年に宇宙食ラーメンが発明された。通常より麺が細く、調理に熱湯を必要としないものである。低軌道上で初めてインスタントラーメンを食べたのは日本の宇宙飛行士、野口聡一氏である。
  • 包装だけで50ドルもするプレミアムクラスのインスタントラーメンHarrods Pot Noodleが存在する。このラーメンは、黒のサテンのランチョンマット、洗練されたフォーク、ナプキン、ナプキン用リングの特別セットで、箱入りで販売されている。
  • ロシアにはインスタントラーメン消費について独特の文化が根付いている。それは苦しい学生生活に関する数多くのジョークであり、インスタントラーメンの食べ方についての終わりなき論争である。ロシアで最も人気のあるブランドは韓国の「ドシラク」である。

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