ワシントン条約が1975年に締結されて以来、同条約保護下にある野生動植物は一つとして絶滅していない。
8月25日付参加国決議により、ワシントン条約添付文書2の保護対象動物リストには、アフリカキリン(生息数は1985年から2015年に36-40%減少した)、アジアトッケイヤモリ(非合法医療で使用される)、無制限に捕獲されているナマコが加わった。
しかし専門家の意見によると、現在最も危険に晒されているのは、人間の漁に特に脆弱なサメだという。
瀕死のサメ
公開されている統計データによると、毎年、商業漁業により約1億匹のサメが死んでいる。
研究者らは、公式のサメ漁業割当量でさえ極めて高く、多くの種のサメの存続を脅かしていると考えている。サメの成長にはとても時間がかかり、子孫を残し始めるのは成熟してから、つまり30歳以降になる。通常、1匹のサメから生まれるのは2年に1匹あるいは2匹だ。
しかしながら、サメの公式漁に加え、ヒレ捕獲を目的とした非合法漁が広く普及している。フカヒレスープは東南アジア、特に中国で人気がある料理の一つだ。フカヒレスープへの関心はサウジアラビアでも高まってきており、フカヒレは闇市場で高価格で取引されている。