サハリンと内地を結ぶフェリー船 2022年までに新たに2船が追加

サハリン島のホルムスクと本土のバニノを結ぶ最大のフェリー航路で、新たに2つのフェリー船を利用することに関しては、遅くとも2020年のはじめには着手される。ユジノ・サハリンスクの訪問時にロシアのエフゲニー・ディートリック運輸大臣が発表した。以前これらは2019年に実施が開始される計画だった。
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建造中の両船はアイスクラスArc5の強力なボディーを持ち、乗客と危険物を含めた貨物を運搬することが可能。

各フェリーには、30台の鉄道車両と48台の貨物列車、28台の乗用車を収容できる3つの貨物デッキがある。またフェリーは150人の乗客を運ぶこともできる。

アイスクラスの強化船は、過酷な気候条件で操業するように設計されており、厚さ1メートルの氷の中でも移動ができる。また、24時間以内にホルムスクとバニノ間を移動し、貨物を降ろし戻ってくることができる。


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現在、サハリンと本土を往来するフェリーは3隻のディーゼル電気船が使われているが、それらは平均で約30年運行している。ホルムスクとバニノ間は1973年に運航がはじまったが、サハリンの今後の経済発展のためにはフェリーや航空輸送よりも本土へのより大きな輸送通路が必要となる。

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この問題の解決策として、トンネルと堤防、橋といった3つの可能性が検討された。ネヴェルスキー海峡を通るトンネル案は19世紀の終わりにロシアの技術者によって発想されたが、戦争と革命のために実現しなかった。トンネルの建設は1950年にスターリンの命令により開始されたが、1953年の彼の死後、作業は中止された。

プーチン大統領の指示によるクリミア橋の建設が成功した後、サハリン島への橋の建設プロジェクトは極東開発のための国家計画に含まれていたが、ウラジミール・プーチン大統領が最終決定を下す。

プーチン大統領は、今日ウラジオストクで開会された東方経済フォーラム2019で決定を発表する予定。

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