英国の6人の研究者たちがサムスンのために報告書を作成した。その報告書では、「ハイテク時代」の生活はどれほど私たちが慣れ親しんだ日常と変わるのかについて研究されている。
垂直農法とバイオテクノロジーによって食料生産でも同じことが行われる。人間の身体の基礎となるたんぱく質の摂取は昆虫が中心となり、一部の人々はすべての食べ物を必要な化学物質が含まれた流動食に完全に変更する。
また専門家たちは、未来の人々は外出をしなくなると予想している。個人的または専門的な交際のため、人々は返信機能のあるホログラムを利用する。家の掃除と片付けは人間に代わってロボットが行う。人々の健康については人工知能(AI)が注視する。バイオセンサーが病気のささいな兆候を察知し、医師に連絡する。希望者には知的能力を向上させる脳インプラントの移植や3Dプリンターで作製された新しい器官を障害のある器官と交換することが可能となる。
娯楽の分野では、現実とバーチャルの世界の境が完全になくなる。映画は直接脳にダウンロードされ、人間は自身の感情を直接インターネットに反映することが可能となる。
また研究者らは英国人2千人にアンケートを実施し、サムスンの報告書に記載されたような未来の暮らしを人々が望むかどうかについて調査を行った。
回答者の63%がオート化した高層住宅を支持し、43%が脳インプラントを承認した。また、回答者の33%がフライトタクシーと内臓器官の3D化に賛成した。しかし、昆虫食については賛成はわずか17%だった。また、脳へのエンターテイメントの伝送を支持する人はさらに少ない9%だった。