2018年12月にロイター通信が報じたところによれば、フローニンゲンの天然ガスの採掘量は今後5年で75%減少する。
採掘のピークは2013年で、その際ガス田では年530億立法メートル生産された。2019年のフローニンゲンの天然ガス採掘量は180億立方メートルを超えていない。2018年にオランダははじめて輸出量を上回る天然ガスの輸入を実施した。
専門家らは、フローニンゲンのガス田閉鎖の主な原因は、ガス採掘に起因した問題は大きくはないが、定期的に発生している地震によって地域の住居や施設へかなりの損失が生じていることにあるとみている。
ガス田の採掘生産が始まった1963年からこの地では地面の陥没が発生し、多くの建物に被害が生じている。ガス田の採掘時にこの地域周辺では約千回地震が発生した。直近のもっとも大きな地震は2018年1月に発生し、その大きさはマグニチュード3.4だった。
フローニゲンでのガス田の閉鎖をオランダの他地域のより小さなガス田での採掘を増やすことで保障するようなことはないとしたビベス大臣の説明は、深刻な地震の発生を危惧していた地方当局を安心させた。
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