ラグビーワールドカップ2019 ロシアと日本の開幕戦は壮絶な試合に【動画】

9月20日、ロシアと日本の試合で9回目となるラグビーワールドカップ2019が開幕する。開会セレモニーは東京近郊の調布市にある「東京スタジアム(味の素スタジアム)」で行われ、決勝戦は「横浜国際総合競技場(日産スタジアム)」が予定されている。
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本大会への関心はますます高まっている。1987年に開催された第1回大会では3億人がテレビ観戦を行ったが、2015年にはこの数は10億人を超えた。ワールドカップへは20カ国の代表チームが出場する。すでに日本入りしているロシア代表チームは31人の選手からなる。これまでロシアチームがワールドカップに出場したの2011年のニュージーランド大会の1度だけ。

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「スプートニク」のインタビューでロシアラグビー連盟スポーツデレクターのセルゲイ・マルコフ氏は、ロシア代表にはどんなチャンスがあり、そして来るべき大会にチームはどんな希望を抱いているかについて語った。

スプートニク:ロシアチームにとって日本代表は強敵か。

マルコフ氏:言うまでもなく、日本代表は大変難しい相手だ。日本チームは世界ランキングでトップ10入りしており、同時にロシア代表はワールドラグビーの現在のランキングで20位だ。しかし、我われのチームは、昨年11月に行った日本戦で、わずかワントライ差で負けはしたが、十分に確信を得る試合を行っている。つまり、我われにはあらゆる結果が出る可能性があると理解している。

スプートニク:ワールドカップではどのチームが優勝候補か。

マルコフ氏:伝統的に南半球が強く、南アフリカやニュージーランド、オーストラリアといったチームだろう。しかし、今年は欧州のチームもあなどれない。4年前の大会では負けたが英国は可能性があり、アイルランドやウェールズにもチャンスはある。ホームでの闘いとなる日本代表はチームがセンセーションとなることを期待している。しかし、私の見解では、日本チームにとってはベスト8進出でさえ魅惑的な成功といえる。

スプートニク:ロシア代表はどのような課題を設定しているか。

マルコフ氏:ロシア代表はワールドカップに向け、明確な目標を設定し1年間準備を行ってきた。我われのチームは身体的な準備を行い、日本を含めた強敵との試合で経験を積んできた。8年前、ニュージーランドで開催されたワールドカップにロシア代表は歴史上はじめて出場し、素晴らしいデビューを飾った。そして現在、全選手が2019年ワールドカップでの初勝利を強く望んでおり、この課題を必ず達成すると確信している。

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ラグビーが英国の船乗りによってロシアに伝えられたのはサッカーよりも以前だということは興味深い。ロシアではじめてラグビーの試合が行われたのは1886年だが、サッカーの初の試合は1892年だった。しかし、ロシア帝国でラグビーが発展する際、この試合はたくさんのケンカとデモンストレーションを引き起こすおそれがあると判断した警官が妨害を行った。現在、ロシアではラグビーは急速に人気を得ている。国内では365チームが登録され、毎年ラグビーの国内選手権が開催されている。ロシアのラグビー連盟は1990年からワールドラグビーに加盟している。またロシアでは7人制ラグビーも人気がある。ロシア代表は定期的に世界の強豪チームと試合を行っている。

ラグビーワールドカップは9月20日から11月2日まで開催される。試合の激しさそのものの他に、もっとも壮観なラグビーショーの1つとしてニュージーランドのマオリ族の踊りが知られている。この踊りは19世紀の終わりから同国のラグビー選手らが披露している。2011年に開催された前回のワールドカップの様子をご覧ください。

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