スパイ動物訓練プログラムは1960年代から1970年代に存在していた。
カラスのカメラマン
1970年初頭、タカ、フクロウ、エジプトハゲワシ、ワタリガラス、オウムに「バグ」と小型カメラを運ぶことを覚えさせた。訓練された鳥をソ連に運び、標的であるソ連地対空ミサイルS-200の近くに放ち、写真を撮るよう計画されていた。スパイ鳥たちの訓練はカリフォルニア南部の小さな島で行われた。最も有望な候補が愛称ドダというワタリガラスだった。ドダは重い荷物を持ち、他の鳥の攻撃を撃退することができたが、ある日、ドダは他の鳥たちから攻撃を受け、姿を消してしまった。
スパイ鳩
もう一つの大規模プログラムが伝書鳩に関連するものだ。伝書鳩は数百キロの距離を移動し、家に戻ることができる。CIAでは鳩に35グラムの小型自動カメラを携帯することを教えていた。1970年代ちゅう盤、研究者らはアメリカ国内でスパイ鳩のテスト飛行を2度行った。ワシントン上空の飛行結果は様々なであった。見事な写真を撮った鳩もいれば、高価なカメラとともにどこかに行ってしまい、戻ってこなかった鳩もいた。
鳥だけではなく
研究者らは、スパイ活動に他の動物を使う可能性も探っていた。例えば、ネコの体内に盗聴器を埋め込む計画があった。犬の脳に電気刺激を与え、遠隔操作する技術も実験されていた。その他、実験にはイルカも参加している。イルカは敵の港湾に爆弾を仕掛けたり、ミサイル発見センサーを設置する、またソ連原子力潜水艦のデータ収集をする特殊機器を運ぶように訓練された。
今回公開された資料によると、1967年までにCIAはイルカ、鳥、犬、ネコの訓練プラグラム3本に60万ドル(現在で約6,480万円)を費やした。またCIAによると、動物・鳥スパイ訓練プログラムの一つは様々な理由により実施されなかったという。