シベリア抑留遺骨600人分取り違えか 専門家指摘も公表せず 厚労省

厚生労働省による戦没者遺骨収集事業を巡り、第二次世界大戦後のシベリア抑留で亡くなった日本人の遺骨を外国人のものと取り違えていた問題で、既に判明している16人分も含め、ロシア国内で収集した約600人分が日本人のものではない可能性があることが明らかになった。関係者への取材をもとに産経新聞が報じた。
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専門家は数年以上前から疑いを指摘していたが、同省は公表せず、ロシア側にも伝えていなかった。

この問題では、ロシアのザバイカル地方で収集した遺骨16人分について、日本人のものではないなどとするDNA型鑑定の結果が昨年8月に出ていたことが、今年7月に判明。他にも取り違えの疑いが浮上していたことから、厚労省が調査を進めていた。関係者によると収集した遺骨のDNA型鑑定結果などを確認する専門家の鑑定人会議で日本人のものではない可能性が度々指摘されていた。

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