米国政府はニューヨークで開催中の国連総会に参加するロシア代表団の一部にビザを発給しなかった。米国側は技術的な問題で発給が遅れているとしたが、ロシア外務省のザハロワ報道官はそうした説明に「納得がいかない」と反発した。
入国ビザが発給されなかったロシア政府関係者は10名に上る。その中には、セルゲイ・ブーチン外務省総書記局長官やコサチョフ連邦院国際問題委員長、スツルキー下院国際問題委員会議長など、政府高官も含まれている。
国連総会に出席したラブロフ外相は記者団に対し、「このままにはしておかない」と発言し、これから米国内で国際会議が開催される際は、この経験を踏まえて行動する、とした。
ラブロフ外相は対抗措置について具体的な言及は避けたものの、「残念ながら米国との間には多くの問題がある。我々は決して、目には目を、歯には歯を、の原則で行動することはない。しかし、このままにはしておかない」とした。
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