アースキンさんは、ギネス記録に挑戦するにあたって、それがいかに複雑で長いプロセスを経なければならないのかを身をもって知った。まず、アースキンさんは開幕の3か月前に、挑戦内容をギネスに登録しなければならなかった。すると、ギネス側から36試合でアースキンさんが観戦したことを証明するための細かい指示が出された。その内容とは、「チケットの半券」、「スタジアムにいるアースキンさんを目撃した証人2人の署名」、「試合前の国歌斉唱に立ち会ったという証拠写真」、さらには「スタジアムまでの移動方法の詳細」。これらをもれなく揃えなくてはならないというのだ。
アースキンさんの日本滞在の42日間に観戦しなければならない試合数は確かに多いが、そのどれかに間に合わないのではという心配はアースキンさんにはない。
アースキンさんいわく、日本の鉄道はダイヤ通りに動いているので遅延はない。
大会閉幕時に、アースキンさんは全ての提出物をまとめてギネスブック委員会に発送する。ギネスに登録されたからといって賞金が手に入るわけでもない。しかしギネス記録に自分の名前が載れば子供たちがわっと驚き、感動するのではないかとアースキンさんは秘かに期待している。
関連記事