露大統領報道官、米国のオープンスカイズ条約撤退報道にコメント

ロシアのペスコフ大統領報道官は、米国がオープンスカイズ条約から撤退する計画だとの報道について、これに関する公式発表がないことに立脚し、ロシア大統領府は米メディアの報道を信頼していないと発表した。
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ペスコフ氏は、米国のオープンスカイズ条約撤退計画に関する報道について質問を受け、記者団に「これに関する公式声明はなかった。現在、米国の情報フィールドで起こっている嵐を背景に、米メディアを信頼できる情報源として考えることはますますできなくなっている。したがってこれらの報道には非常に慎重に対応する必要があり、いずれにせよ多少なりとも公式確認を待つ必要がある」と述べた。

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先に米下院外交委員会のエリオット・エンゲル委員長は、米国がオープンスカイズ条約からの撤退を計画している可能性があるとの報道を懸念していると発表し、国家安全保障担当大統領補佐官宛ての抗議書簡をホワイトハウスに送った。なおエンゲル氏は、報道について具体的には説明しなかった。


オープンスカイズ条約は1992年に調印され、「冷戦」後の欧州における信頼醸成措置の一つとなった。同条約は2002年から有効となり、条約参加国は互いの軍や活動に関する情報を公然と収集することができる。

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