米国、クリミアとロシア極東への攻撃戦略を検討=雑誌

米政府は、ロシアと中国を「抑止」するための新戦略を複数検討している。そのうちの一つは、クリミアへの攻撃であり、もう一つはロシア極東への攻撃を見越している。米国の大手外交雑誌「フォーリン・ポリシー」が伝えた。
この記事をSputnikで読む

「水平的エスカレーション」

記事の著者によると、米国は現在「大国間競争の時代」に備えようとしている。これを背景に、米政府内の一部の「影響力のある声」が「水平的エスカレーション戦略」を推進している、と同誌は伝えている。


潜在敵国の領土外辺部への攻撃

重要なのは、米国はその「ほぼ無制限」の世界のあらゆる場所へのアクセスを利用して中国とロシアに深刻な損害を与えることができるということだ。

プーチン大統領 米国に対応した新型ミサイル開発を表明
特に、例えばロシアがバルト諸国を占拠した場合、米国はクリミアやシリアに駐留するロシア軍を攻撃する可能性がある。

このような理論は、遠方地域に配備されている軍や軍事設備の破壊及び占拠の脅威が敵に攻撃を自制させ、本来の目的を放棄させることができることを意味しているという。

また、より攻撃的な選択肢として、米国の同盟国を守るために、特にロシア極東や中国西部などの中国やロシアの「脆弱な外辺部」に沿った攻撃がある。

しかし、この選択肢が成功するチャンスは少ない。ロシアと中国には核兵器の使用を含め、報復攻撃のチャンスが数多くあるため、これは悲惨な結果をもたらすおそれがあるという。

コメント