リストには、4月に大火災が発生した仏パリのノートルダム大聖堂、新たな空港建設計画で危機に瀕しているペルー南部のウルバンバの谷、行政上の問題で適切に管理されていないチリ領イースター島の彫刻や岩絵などが含まれている。
またリストには、日本の2か所も含まれている。
一つ目は、愛媛県宇和島市津島町岩松地区の「岩松歴史的町並み」。荒廃や観光客の少なさに悩まされている。
二つ目は東京都北区の「稲荷湯」。銭湯の人気低下が、稲荷湯にも影響を与えている。
ワールド・モニュメント財団(WMF)のスポンサーから提供される160万ドルの資金は、リストに入った文化遺産に配分される。「ワールド・モニュメント・ウオッチ・リスト」2020年版はこちらから見ることができる。