ボーイング社に32年勤務した品質管理マネージャーのジョン・ボーネット氏は、同社が安全を軽視し、旅客機を早くリリースするため組立工程を急いでいたと告発した。2016年、同氏は飛行機の酸素供給システムに欠陥があるのを発見、飛行時に突発的に圧力の低下が発生した場合、全乗客が酸素欠乏に至ったと公表した。
専門家たちは問題の改善を望んだが、ボーイング社のマネージャーたちがそうさせなかった。現在、同社はその指摘を否定している。
米国のボーイング社が公式な許可を得る前にボーイング737マックスのデモンストレーション飛行を実施しようとしていたことはすでに報道されている。
この間、ボーイング社は技術的欠陥からボーイング機の飛行中止を継続している。 大韓航空やカンタス航空、ライアンエアーといった航空会社がボーイング機の運行を中止している。
2件の墜落事故で346人死亡
2018年10月29日、インドネシア大手LCCライオン・エアが所有するほぼ新品のボーイング737Maxがジャワ島沖で墜落し、189人が死亡した。
2019年3月10日にはエチオピア航空が所有する同じく新品に近いボーイング737Maxが、離陸6分後に時速700km超で地面に直撃した。墜落現場には数メートルのクレーターが形成され、157人が死亡した。
インドネシアの調査官はボーイング社が発表する前に、2018年10月29日に起きた同国の格安航空ライオン・エアの「ボーイング」墜落事故の原因について、操縦特性増強システム(MCAS)に問題があったと報告していた。