中国の世界最長海上橋、採算については未定

新橋梁「香港⁻マカオ⁻珠海市(港珠澳大橋)」の採算性を通行収入だけで確保するのは不可能であり、そのため現在、橋梁の収入増を図る新たな計画を策定中という。記者団に対し同橋梁チーフエンジニアの李氏が語った。
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李氏は、「通行料金だけでは橋梁建設コストを賄うことはできないため、新たな最適化政策を作ることを考えている。また観光振興にこの橋のブランドが与える優位性を利用したい」と言う。

李氏によると、東の人工島は将来的に観光地として一般に公開されるという。

また、本橋梁の耐用年数は120年で、然るべき保守管理と努力で耐用年数を150年まで延ばすことが可能だと李氏は語った。

橋梁は何年で収益に転ずるかとの質問に李氏は「今のところ答えづらいが、3年間かけて橋梁の新たな活用政策に取り組み、政策が完成すれば、より正確な費用回収期間が分かる」と述べた。

延長55m、3都市を結ぶ本橋梁は昨年秋に開通した。海上橋としては世界最長。橋梁で香港と広東省地方を結ぶという発想は1980年代末に既に出ていたが、建設が開始したのは2009年12月だった。この橋梁により香港から珠海までの移動時間は3時間から30分に短縮された。

橋梁への投資額は1270億元(約2兆304億円)。

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