トルストイ露大統領顧問が秀でた文体で知られるロシア作家を紹介

ロシア大統領府ロシア語委員会で議長を務めるウラジーミル・トルストイ大統領顧問(文化担当)がベルリンで開催されたロシア語ウィークのオープニングセレモニーに出席し、秀でた文体で知られるロシア作家の名前を挙げた。
この記事をSputnikで読む

日本で新しいロシア文化の百科事典が出版 「ロシアは謎」という日本人のイメージを払拭できるか
トルストイ大統領顧問(文豪トルストイの玄孫)は秀でたロシア作家としてエヴゲーニー・ヴォドラスキン、アレクセイ・イワノフ、ウラジスラフ・オトロシェンコらの名前を挙げた。

ヴォドラスキンは学者でもあり、サンクトペテルブルクのロシア文学研究所(通称プーシキン館)で研究員をしている。ソ連時代の著名な文芸学者ドミトリー・リハチョフの教え子だ。ヴォドラスキンは長年にわたって中世ロシアの文献研究を行っていたこともあり、伝統的で美しいロシア語を操る。その代表作『聖愚者ラヴル』(日下部陽介訳)の邦訳は2016年に作品社から出版されている。

また、イワノフは巧みに文体を使い分けることで有名だ。トルストイ大統領顧問によれば、イワノフの作品をふたつ手に取って比較すれば、それぞれ別の作家が書いたものだと確信させるほどに高度な技術を誇る。そしてその多様な文体からも、イワノフはロシア語の豊かさを証明する作家といえる。

オトロシェンコはロシア南部からやってきた作家で、その瑞々しい言葉遣いで注目を集めている。

関連ニュース

コメント