国際宇宙ステーション 全トイレが機能停止=NASA

国際宇宙ステーション(ISS)でトイレ機能が全て停止し、宇宙飛行士らは緊急に紙オムツの使用を強いられている。あるクルーがNASAの地球上のスタッフとの交信に明らかにした。リアノーボスチ通信が、ISSクルーとNASAのオンライン衛星通信から引用して報じた。ロシアの宇宙公団「ロスコスモス」もこの事実を確認している。
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ステーション内にある2つの宇宙用トイレはいずれもロシア製。

1つはロシアのモジュール「ズベスダー」にあり、2つめは米国の与圧モジュール「トランクウィリティー」に設置されている。

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この他、ステーションとドッキングしている2つの有人宇宙船「ソユーズ」にもトイレはあるものの、これらは宇宙船がステーションに接近、またはステーションから離れる際の自動モード飛行時に、どうしても必要な場合のみ使用される。

ルカ・パルミターノ飛行士の話では、米国モジュールのトイレは故障表示がどうしても消えず、ロシアのモジュールのトイレは浄化槽の満タン表示が出て、ブザー音が鳴りやまず、両方とも使えない状態になっていた。

この状況を打開しようとパルミターノ飛行士は、ジョンソン宇宙センターと交信し、ヨーロッパ・モジュール「コロンブス」にある尿採取用の装置を一時的に使用してもよいか、確認をとっていた。ところが幸いなことに、クルーらが許可を得たところで、トイレの不具合は解決された。

問題が解決されるまで、一晩中、クルーらはトイレのない状態で我慢していた。

現在、国際宇宙ステーションには、ロシアのアレクサンドル・スクヴォルツォフとオレグ・スクリポチカ、米国のクリスティーナ・コック、アンドリュー・モーガン、ジェシカ・メイア、そしてイタリアのルカ・パルミターノの各宇宙飛行士が滞在している。

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