このプロジェクトの現地調査などを行なっている大和総研の調べによると、ロシアのEC市場規模は約1兆8000億円で、越境Eコマースはその約3分の1を占めている。この割合はきわめて高く、ロシアの消費者は、海外からオンラインで物を買うことに抵抗がないと言えるだろう。
いつも.が10月に実施したテストマーケティングでは、「kupijapan」のサイト訪問者のうち、約8割が女性ユーザーだと判明した。そのため現在はロシアで特に人気の高い日本のスキンケア商品が中心に販売されているが、今後は2万点を目処に、美容機器やスポーツ用品、日本茶、そして釣り用品やナイフなど男性をターゲットにした商品を拡充していく。
「kupijapan」はロシアに販路を開拓したい日本メーカーにとってもメリットがある。いつも.はブルーオーシャンであるロシア市場で、商品を販売したいメーカーを支援するサービスを展開。メーカーは、注文があれば商品をいつも.の国内倉庫に送るだけで、商品をロシアに販売できる。
いつも.とロシア郵便は日露郵便協力に基づき、今年9月にロシア・ウラジオストクで開催された東方経済フォーラムの枠内で、オンラインショップ開始に向けての協力覚書を締結していた。
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