韓国、強制徴用犠牲者の記憶を望まない日本に遺憾表明=韓国外務省

韓国は、日本が国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出した世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」について、朝鮮人に対する強制徴用の件について言及されていないとして遺憾の意を表明した。3日、韓国外交部のサイトで発表された。
この記事をSputnikで読む

韓国の聯合ニュースの報道によると、日本がユネスコに提出した報告書には、世界遺産委員会の勧告に反して、長崎市の端島(軍艦島)の炭鉱で強制労働させられた朝鮮人犠牲者に関する情報が盛り込まれておらず、これが韓国側の不満を呼んだ。

支払い無いが経済損失あり 元徴用工の賠償請求の結末は?
「(韓国)政府は、日本が世界遺産委員会の勧告と国際社会への約束に従って朝鮮人犠牲者を誠実に記憶することを求める」

2日、ユネスコのホームページに、端島を含む日本の世界文化遺産に関する報告書が掲載された。

聯合ニュースによると、2015年に「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産に登録された際、日本は「朝鮮半島出身者などが意思に反して一部の施設に連れて来られ、厳しい環境で働かされたとしながら、犠牲者を記憶するための情報センター設置などを進めると表明した」という。しかし、日本が2017年に提出した最初の報告書には「強制」と明記されておらず、情報センターも「長崎県ではなく、東京に設置する」とされ、韓国外交部の当局者は、今回提出された2回目の報告書について2017年の報告書の内容から進展がないと指摘した。

報道によると、世界委員会遺産は、出来事の全体像を構成するために「明治日本の産業革命遺産」の各施設に関する詳細なデータを提供するよう日本の当局に求めていたという。

コメント