2019年1月9月までにロシアへの移民の流入は19万3200人で、つまり、人口の自然減への補強としては76%にすぎなかった。このように今年10ヶ月間でロシアの人口数は4万3700人の減少となった。
数年来の人口の自然減は常に生じていたわけではない。2013年から2015年では自然増の傾向が見受けられたが、2016年からロシアの人口は、移民数を含めず、再び壊滅的な減少をはじめた。
自然減の主な原因は出生数の減少にある。出生率の低下は出産適齢期の女性数の減少に起因し、現在、このことは基本的に1990年世代の人口の少数化という形で示されている。さらに母親としての初産を経験する年齢が現在25歳から34歳となっており、第2子、第3子の出産の可能性が低下している。
実際、ロシアの死亡率も減少しているが、しかし、それははるかにゆっくりとした傾向にある。今年1月から10月までの出産数は10万2600人減少し、一方で死亡数は2万7千人の減少という結果だった。ロシア連邦のタチアナ・ゴリコワ副首相によれば、ロシアの人口の自然減は2023年から24年だけ増加に転じることが予想され、それは、より多くの世代を代表する女性たちが出産適齢期に達するからだという。
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