研究者らは、バビロフ氷帽の西側のほぼすべての部分が海へ流れ出たと推測している。
そうだとすれば、この氷帽は2013年以降、その質量のほぼ11%にあたる95億トンの氷を失ったことになる。
バビロフ氷帽はセヴェルナヤ・ゼムリャ諸島の1島の西岸に舌のように突き出している氷河の塊。
これが徐々に海へと溶けだしている。
この調査を行った研究者らは、これまで行った氷河の観測の中でバビロフ氷帽ほどの速度で氷が海へと溶けだしている例は他にないと書いている。
この調査結果から研究者らは、現在安定している他の氷河も海に流れ始め、その質量を失うのではという懸念を抱いている。