同誌によると、2000年初頭から米国防省は反政府勢力への対策に集中するようになった。イラクやアフガニスタンにおいて小部隊が参加する作戦では、砲兵の代わりに航空機とヘリコプターが主な戦闘支援アセットとして使用された。
これにより、米野戦砲隊は2001年9月11日同時多発テロ以前に比べて経験不足が否めないという。
専門家のジョン・ゴードン氏は、その結果、米軍野戦砲の効果は下がり、一方ロシア野戦砲隊の能力は以前と変わらないと指摘している。ロシアは強力な榴弾砲、多連装ロケットランチャーや弾道ミサイルを装備している。
その際、ロシア軍が約100kmの射程を持つ多連装ロケット砲「スメルチ」や射程距離約400kmのミサイルシステム「イスカンデル」により比較的遠距離から敵を攻撃できるのに対し、米軍の155ミリ自走榴弾砲「パラディン(M109)」の射程距離は約32km。