台風29号は熱帯低気圧から台風へと勢力を強めた直後、貧困層が多く暮らすサマール島の南端に上陸。
風速は約42メートルで、木の枝が折れたほか、送電塔や携帯電話の通信塔が倒れる被害が出た。
東サマール州のベン・エバルドーン知事は取材に対し、「軽い素材でできた家屋を除き、大きな被害は出なかった」と述べた。
沿岸警備当局によると、各港ではフェリーが欠航し、クリスマス休暇のため帰省しようとしていた乗客計2万3000人余りが立ち往生している。公式の発表によれば、沿岸部や洪水・土砂災害発生の可能性が高い地域の住民1700人近くが避難した。
台風29号は25日に中部各島を抜け、南シナ海に達する見通し。
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