東京五輪の水球会場でアスベスト 東京都は対応策を検討中

2020年東京五輪の水球の会場となる、東京辰巳国際水泳場の屋根からアスベスト(石綿)が発見された。アスベストの使用箇所は人が立ち入る場所ではないことから東京都は対策を講じてこなかったが、方針を一転し、大会開催までに急きょ対応策を取ることにしたという。朝日新聞が報じた。
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アスベストの存在は2年前の2017年の時点で明らかになっていた。当時、東京五輪の同水泳場の改修工事に向けて石綿調査を行ったところ、屋根の耐火被覆材にアスベストの使用が判明したという。

この場所のアスベストは、飛散性レベルが最も高いレベル1。一部の自治体では、公共施設でレベル1のアスベストが見つかった場合、早急に除去や封じ込めを行う規則を設けているという。

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東京都は当初、都の基準に則って対策を行ってこなかった。しかし25日、国内外から多くの観客が訪れることを考慮し、問題個所をシートで覆い、閉じ込めるなどの対応策を検討することに決めたという。

アスベストは安価で、耐火、断熱性、防音などにすぐれており、1960年代からビルの建設に使用されてきた。しかしアスベストは飛散しやすく、肺がんを起こす発がん性を有していることから、2006年日本は製造、輸入、使用などを法律で禁止した。

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